2008/03/30

日米の架け橋に

本作品で、演劇の演出をしながら子育て、キャリアアップのために奮闘する様子を取材させてくださった河原その子さんが仕事で一時東京にきました。
彼女は日本で大学卒業後、劇団活動。
その後30歳すぎて新天地をもとめ渡米。
ロスで英語を学んだ後、難関を突破してコロンビア大学大学院舞台演出へ入学、
優秀な成績、数々の演出の賞、奨学金を受けて卒業。
現在オフブロードウェー中心に演劇活動で孤軍奮闘しています。

このその子さんがコーディネイトした「ニューヨーク・シアター・ワークショップとアーティストの試み」というイベントが2008年3月28日、29日、東京で行われました。
講師はあの「レント」を生み出したニューヨーク・シアター・ワークショップ(NYTW)の方々。

副芸術監督のリンダ・チャップマンさん。彼女が脚本、主演した「ガートルードとアリス」はオビー賞を受賞、また本年2月から彼女の共同脚本「ビーボ・ブリンカー」がオフブロードウエーで公開されています。

もう一人は2003年「アイ・アム・マイ・オウン・ライフ」でピューリッツア賞、トニー賞、ドラマ・デスク賞などアメリカの演劇界の賞をそうなめにした劇作家のダグ・ライト。
彼は映画「クイルズ」「SAYURI」、ミュージカルでは「グレイ・ガーデンズ」「リトル・マーメイド」などの作品も書いております。

このニューヨーク演劇の最先端をいく方々を連れてきたのがその子さん。その子さんはまだ演劇だけでは食べていけないので、演出、振り付けのかたわら日系新聞にブロードウェー演劇紹介を書いていますがその文も演劇界で活動していなければわからない最新ニュース満載で、人気を集めています。

私は取材旅行のため参加できませんでしたが、その子さんが少しずつ日米の演劇界でその実力を発揮してきたことにとても歓びを感じています!
彼女の舞台を日本の演劇ファンに見せたい、この実現に私も微力ながら応援していきたいと思っています。

また嬉しいことに私の新作が、地道な上映活動の努力が実り劇場公開が決まりました。
雑誌、新聞などで取り上げられたおかげで、その関連として「ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由」にも再び注目が集まるようになりました。
ボツボツですがDVDの注文もいただいています。
ボランティアで本作品に出演してくださり、私の向こう見ずな取材撮影を心配していろいろお世話くさった出演者の皆様です。
そのお礼として、彼女たちの活躍を全力でお知らせしたいと思います。