2007/08/24

ニューヨークって、何だろう(1)

次回作の資料集めや、関係者への手紙などかいていると、無性にニューヨークへ行きたくなってくる。自分の中の「いきたいよ、ニューヨーク」病のパターンだ。
思いかえせば、昨年の11月、撮影へ行ったのが直近の思い出。
黄色に輝くセントラルパークのイチョウの大木!キレイでした。

もとはといえば、どうせニューヨークへ行くなら、仕事を兼ねて行きたい、行った事を形で残したいという気持から映画まで作ってしまった。
そう、一時は住むことも考えたけど、なにしろ、PRビデオのディレクターと言う不安定な仕事で、3人の子どもとペット(犬と猫)を育てているから、全員でニューヨーク移住は不可能、第一、行って向うで高年齢の女性に仕事があるだろうか。物価高のNYでどんな所に住めるだろうか?
まだ、30代、40代だったら、何とかなる!と行ったかもしれませんか、やはり体力が…

で、夏休みはニューヨークの写真集(これはブロードウエーをバッテリーパークからアップタウン、ハーレムまで辿ったモノクロ写真集)をひらき、楽しんでいる。
次に行ったときは、自分も歩いてみよう。

ニューヨークというと色々見所はあるが、私が好きなのはどちらかというとダウンタウン。
ハドソン川沿いから数本中にはいったハドソン通り、 ブルックリン橋の橋げたを少し歩いた所からワールドトレードセンター駅に通じるフルトン通り。 ここは昔のよきNYの商店街が残っている感じがして好きだ。

それから、ワシントンスクエア周辺の混み入った路地。
クリストファー通りやミネッタ通りも趣がある。
なんのことはない、自分が最初に訪ねた頃、迷ってぐるぐるその界隈を歩き回った思い出があるから。

ミッドタウンだと、マレーヒル。マレーヒルはいったいどこあるのか、ぐるぐる歩いたが、エンパイアステートビルに出てしまった。いまでもどこにあるのか謎だ。
42丁目をイーストリバーに向かうと坂道にでる。チューダーシティに通じる坂で、両脇はアパートになっている。ブラウンストーンに階段、ああ、こういうアパートで暮らせたら…、どんどん妄想が広がる。 そして、ついどんな人が住んでいるのか覗きたくなる(オイ、オイ)。
ニューヨークにしては静かな一角で、坂を登りきるとフォード財団の裏庭にでる。
ちょっと行くと、眼下に国連ビルがみえる。
クリスマスに行ったときは、フォード財団のプライベートガーデンのフェンス全体が赤いリボンで飾られていてとても可愛かったな。

映画は大好きなので趣味と実益をかねてNYが舞台のものはほとんど見ている。
一番、NYのよさを知ってるな、と思った映画はウディ・アレンの「マンハッタン」
オープニング数分のモノクロ映像は、もうこれしかない、というNYのランドマークを短く、効果的につないでいる。本当に美しいよーー。
2002年のアカデミー賞受賞式では、これまでに出席した事がないウディ・アレンが登場し、NYを舞台にした映画のシーンを数分にまとめて披露したが、もちろん、このシーンが頭と終わりにでてきた。
なかでもキーポイントはブルックリンの橋で、7月4日の花火や、主人公の二人がブルックリン側から夜の摩天楼を眺めるシーンは素晴らしいの一言です。