2007/05/04

映画に登場する女性たち

恵美さん:役者(40才代)
東京の女子大を卒業後、劇団所属。30才で劇団トレーナーの米女性のすすめでHBスタジオで演技を学ぶ為にニューヨークへ。オーディションでオフオフブロードウェー舞台を踏むまでに。出産のために休業し、現在はフリーでアートビデオに出演したり、ナレーションの仕事をしながら、週に一度、ブロンクスの公立小学校で日本文化の講師を行なっている。グリーンカード所持。日本人サラリーマンの夫と娘とチェルシーで暮す。

その子さん:舞台の演出、振り付け(30才代)
日本で演劇活動をしたあと、30才すぎでロスへわたり英会話学校へ通いながらアン・ボガードに師事し、演出の勉強を続ける。1994年、コロンビア大学大学院(舞台芸術)に合格、ニューヨークへ。アメリカ大学演劇祭のベスト演出家に選ばれワシントンDCケネディセンターに招待を受ける。卒業後はリンカーンセンター、ラ・ママ劇場、P.S.122などで作品を発表、自ら立上げたローズプロジェクトが、ミュージックシアター劇団のプロデューサーの目にとまり、来年オフブロードウェー公演予定。現在最もNYで注目される日本人女性舞台演出家である。1歳半になる息子ひとり、サラリーマンの米人夫とアッパーウエストサイドで暮す。

奈津美さん:日系企業のOL(30才代)
大学卒業後、日本企業でのOLを経て30才でニューヨークのビジネス学校へ。卒業後、数ヶ月アメリカで就職できる得点を活かし、ミッドタウンの日系大手企業に就職。そのまま現地採用社員となる。マンハッタンの夜景が美しいニュージャージーの低所得者用高層アパートで一人暮らし。アフター5でこつこつと共同執筆していた本がアメリカで出版され、全米プロモツアーを経験する。

典子さん:ステンドグラスアーティスト(60才代)
大学卒業後、中学の絵の教師をしながら彫刻で日展毎回入選。創作の場を求めてニューヨークへ。夫はニューヨークを本拠に活動する版画アーティスト作山しゅん治氏。夫婦でアルバイトしながらアートを続け、現在はブルックリン,の伝統的エリアに自宅と作業場を有し創作に励む。大理石中心の石の彫刻家として認められるものの、腰をいためてステンドグラスに転向。毎年日本での夫婦個展を開催。ニューヨークに来て35年が過ぎた。
写真はご夫婦でハドソン渓谷にあるStorm King Art Centerを訪ねた時のもの。Cityから車で1時間半、自然の中に巨大な彫刻が点在する。冬は雪のため閉鎖、夏の3ケ月だけ公開している。